2010年4月12日月曜日

井上智さんラスト・ライブ

ニュースクール講師のギターの井上智さんが日本に帰国なさることになった。
同じ頃にニューヨークにやってきて、ニュースクールで共に学んだので、
何とも寂しい気がする。ラストライブのブルーノート・ブランチに行ってきた。
1曲目からじ〜んときてしまった。

私のCD「森羅万象」でも1曲共演していただいた。ボサノバ系の「マイナー・ステップス」。最後にバンドメンバーでバックコーラスを入れたりして楽しかった。CDをお持ちの方は、どうぞまた聴いてみてください。井上さんのギター・ソロが素敵です!レコーディング・エンジニアは、トミー・フラナガンの演奏等を録音した名エンジニア、デビッド・ベイカー氏。

仲間が減っていく感じでさびしくなりますが、日本のジャズ・ファンにとっては嬉しいニュースかも。暖かい井上サウンドがもっと聴けるのですから。

井上さんのニューヨークでの初めてのライブがブルーノートで、最後もブルーノートだったそうです。入り口と出口が同じだった、なんてMCしてました。かっこいい。

日本での益々のご活躍をお祈りいたします。

2010年4月3日土曜日

桜と仏陀

スプリング・ブレイクで保育園もお休みなので、ウェイブ・ヒル(マンハッタンの北のリバーデール)の桜を見てきました。来週あたり満開になりそうです。ウェイブヒルでいっぱい遊んでくたくたになって夕方帰ってくると、荷物の不在届けがポストに入っていました。まだ時間があったのでいそいで郵便局まで歩き疲れた娘をストローラーに乗せて取りに行ったのですが、受け取った荷物がでかくてストローラーの下にも入らない。屋根に乗せたら屋根がつぶれるし、娘は歩きたがらないし、どうやって運ぼう、と思っていたら、あやしいおじさんが現れる。「ここに載せて運んであげるよ」と声をかけてくれた。え?一瞬ひるんだ。そのおじさん、顔を白塗りにした黒人のおじさんで、靴は履かずにカートにのせて、靴下のまま歩いている。見るからにあやしい。「だいじょうぶだいじょうぶ、こっち行くの?」と荷物をカートにのせてごろごろ歩き出した。「サンキュー」どうしよう、荷物取られたら。お金せびられるかなぁ。不安がよぎる。でも助かるし・・「ぼくはクラウンなんだよ。こわがらないでだいじょうぶ。」そうかクラウンか、それで白塗り。ストリート・パフォーマーかな。しかし「あんたは素晴らしいお母さんで、彼女は素晴らしい娘だ。ニーハオ、ニーハオ。」と、わけの分からないことを何度も言う。道行く人も笑ってる。どうしようと思いながらもごろごろと押してもらって、不安げな顔をしていたら、「だいじょうぶ、ブッダが運びなさいとぼくに言ったから。」と彼は言った。え、ブッダ?その一言でなぜか安心してしまった私(笑)。「公園までお願いします。」「オーケー」公園に着くと娘もすんなりストローラーから降りてくれて、荷物をストローラーに載せた。「曲がるときは落ちないように気をつけるんだよ。」人は見かけで判断してはいけないですね。彼はもしかしたら悟った人なのかもしれない? ハッピー・イースター!