2009年7月13日月曜日

おちゃのじかん

最近の私のお気に入りの絵本は「ガンピーさんのふなあそび」です。姪っ子のお下がりなのですが。ガンピーさんが川下りをすると、たくさんの動物たちが次々にのせて、のせてとやってきて、舟いっぱいになり、みながさわぎだして、舟がひっくりかえってしまいます。川岸まで泳いで、体を乾かしたあと、「かえりは のはらをよこぎって あるいていくとしよう」。私が気に入ったのはその次のガンピーさんのことばです。「そろそろ おちゃのじかんだから」。やはり、作者ジョン・バーニンガムさんはイギリス生まれの方でした。絵もほのぼのとしてかわいい。これは大人が読んでも癒されますよ。ぜひ夏の課題図書にしてください。

お茶といえば、禅語に「喫茶去(きっさこ)」というのがありますね。趙州(じょうしゅう)という禅僧が、訪ねてくる雲水さんに「ここに以前来た事があるか」と聞き、「ある」と答えるても「ない」と答えても「喫茶去」と言ったそうです。「まぁ、お茶でもどうぞ」という意味なのか、「お茶でも飲んで出直してこい。」という意味なのか、なんて、危ない体制でさつまいもを切りながら考えていると、まな板が傾き、おいもが床に落ちてしまった。考え事しながらっていうのはいけませんね。何事も無心になれ、というメッセージ(笑)? はたして趙州さんもガンピーさんのようにどんな動物たち(雲水さん)も舟にのせてあげて、お茶をもてなしたのでしょうか。